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Channel: ああ、たちごけ人生
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最強ブランドビジネス?!

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※いつも無責任なこと書いてますが
今日は、ちょっぴり不謹慎な内容かもしれません。


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パック酒は、大関。

蔵元に買いに行くなら岩村醸造。





ボクが贔屓にしているブランドなんて、そんなもので
あとはほとんど無頓着です。


クルマはスバル、バイクはカワサキ、ビールはアサヒ
みたいなのは無いですね。

クルマにしても、バイクにしても
同じメーカーのものを何台も乗り継ぐ
なんてことはなく
その時々でコロコロ乗り換えます。



そう自分では思っていたのですが
先日友人たちと車歴のハナシになったとき
ふと、気がついたのですが
もしかしたら、ボクはわりと
ホンダ党なのかもしれません。

大学生になってクルマの免許を取ったときから
ほぼずっと、身辺から
ホンダの乗り物を切らしたことがありません。

クルマ

トゥデイ550(ホンダ)
ミラ(ダイハツ)
アルファ147(アルファロメオ)
キャリイ(スズキ)
アクティ(ホンダ)
ミニクーパー(ローバー)
イヴォーク(ランドローバー ※ハニマルのですけど…汗)


バイク

ジェベル200(スズキ)
CRM250AR(ホンダ)
KDX220(カワサキ)
ベンリイ90(ホンダ)
DRZ400(スズキ)
GASGAS160(ガスガス)
CRF150(ホンダ)
SY250×2(スコルパ)
CRM50(ホンダ)
250SXF(KTM)
BETA EVO250
ブロンコ(ヤマハ)
GL400(ホンダ)

同じブランドのクルマを2回以上乗ったのは
ホンダだけですし
バイクも、ジェベルとDRZでスズキが2回
SYは同じマシンを乗り継いだくらいで
あとは1度きりのおつきあい。
ホンダが多いことがわかります。

ホンダが身辺から消えたのは
CRM250ARを手放してから
CRF150を買うまでの
わずか1年半程度だったのです。

あとは、常に
何かしらのホンダ車と一緒。

そーか。
ボクはホンダ党だったのか。
しらなかった。

どーやら、贔屓のブランドは
ホンダのようです。



ブランド……


日本のメーカーは
ブランドづくりが下手だ下手だと言われますし
実際、そうだと思いますが
例えばクルマ。


欧米のメーカーに比べると
ずっと歴史が浅いから……
なんて言ったものの
たしかに、100年以上の歴史を誇るかの地のメーカーと
20世紀半ばあたりから本格稼動した国内メーカーとの
歴史という点では、絶対に差が縮まることはありません。

しかし、もうかれこれ、日本のメーカーも
60年とか70年はクルマを作ってきているわけです。
じゅうぶん、「文化」が醸造されてもいい期間ですよね。
でも、なんか、いつまでたっても
「産業」であって「文化」な感じが希薄で
これは国民性というやつかなあ、と思っていました。


でも
少し前に話題になって
なぜか、ここ数日、また身の回りで話題になった
ホンダが作ったこの動画を見て

ちょっと、心、震えました。


四半世紀前の、アイルトン・セナのラップを
音と光で再現しよう、という企画。

これ、ホンダという企業が
自分とこの歴史資産をバッチリ把握してるってことですよね。

今、30代半ばより上の世代
つまり、クルマの購買層として
アクティブな年代層の大半にとって

「アイルトン・セナ」

という単語と、あのエンジン音を聞かされたら
もう、無条件で心、震えるじゃないですか。


わかってるなあ、オレたちのホンダは…

今はミニバンばっかり作ってる会社だけど
やっぱしなんだかんだいって
ホンダミュージック!

みたいな。







そういうのに興味ないかと思っていた
トヨタもなかなか。

同じく、四半世紀の時間を経て


往年のレクサスLSのCMと




近年のLFAのCM


同じ、ワイングラスを使いながら
黒と白の対比で
正反対のテーマでCMを作るなんて

ニクイ演出です。
やるなあ。



ブランドというのは
実績とイメージの交互の積層だと思うのですが
なかなか、日本の会社は後者に不得手感がありましたが……











先日、友人からメールがあって

「新しいレジアスエース注文したよ!」

とのこと。
要はハイエースなのですが、販売店によっては
レジアスエースという車名なのです。
ちょうど、マイナーチェンジで、顔が少し変わったのです。

ボクもデザインを少しだけお手伝いしたクルマなので
とりあえずは

「毎度あり!」

なのですが

「なんでまた、レジアスエース?」

と、聞くと
どうやら、お父さんの代から付き合いのある
販売店の営業の方がいらして
クルマを買うなら、その人から
と、決めているそうなです。

そういうクルマの買い方をする人がいることは
ハナシには聞いていましたが
案外身近にいたもんです。

そこまでくると、もう
その営業の方、その人自身が
ブランドと言っていい存在ですよね。

スゴイもんです。




「実績とイメージの積層物」たるブランドですが
積み上げるのがめちゃくちゃ大変な割りに
ひとたびコトが起きると
崩れるのはあっという間というのは
ここのところの各種偽装問題を挙げるまでもありません。


しかし、ここらへんも
業種によっては程度の差はありそうです。
例えばクルマ会社が不良品を出してしまうと
事によっては、倒産するんじゃないか
というほどブランドの価値は失墜したりしますけど

これが、カバンとか服とかのブランドだったら
多少はユルいような気がします。

やはり、クルマだの食品だの
人の命に関わるような業種ほど
崩れるときはドカン信用を失いそうです。


もちろん
同じ業種で同じようなトラブルでも
得ているブランドの価値観で
信用失墜度にも差があります。

例えば

ローバーミニのマフラーがちぎれても
まあ、そんなこともあるわな
くらいで済みますけど
レンジローバーのマフラーが落ちたら
ボクはたぶん、怒ります。


上記はどちらも英国のブランドですが
まあ、似たようなイメージの加減でいうと
ポンコツいイメージなラテンなメーカーと
信頼性と精緻さを売りにするゲルマンなメーカーとで
それぞれ、得な場面と損な場面がありますよね。

ブランドという、無形の財産の
恩恵と安定性を考えると
その価値は高く積んで
しかも、容易には崩れないような
そんな積み方ができれば、もう
ビジネスとして最高なんでしょう。

さて? そんなブランドがあるもんだろうか…?


しばらく考えたところ
ありました。

ボクが思うそれは


宗教です。


このブランド商売は
ちょっとやそっとじゃ、信用は崩れません。

あ、もちろん、有象無象の新興宗教の類ではなくて
ある程度、、ドーンとしたやつの話です。




例えば、キリスト教。

数世紀に渡り

「世界は平らな板で、亀と像が支えてるんだよ。
地面は固定されていて、天体が動いているんだ」

なんて言っておきながら、ある日

「ゴメンゴメン。どうやら地球って、丸いっぽいわ。
しかも動いてるんだって。テヘ。」

と、公式謝罪会見をしたところで

「いままで騙してたのかコノヤロー」

的に、責任問題を追及され倒産に追い込まれるようなことはなく
各支店も通常営業
その後も今日まで
数世紀に渡り、創業者の誕生日には
あいかわらず世界中でお祝いのパーティが催され
莫大なお金が移動します。

もちろん、何の関係もないであろう
瀬戸市のスーパーでも、キリスト教に創業際にあわせて
11月からクリスマスソングが流されていたりします。



神様が人々を見守ってくれてるというサービスがウリですが
地震がおきたり、隕石が落ちたりしても

「試練です、試されているのです」
「見守るとは言いましたが、防ぐとは言っていません」

……おい。


これが、セコムとかの警備会社で
泥棒が入ったのに
同じ様なコメントした日には
2chで炎上したあげく
謝罪会見ものだと思います。



火山が噴火しようが、津波が来ようが
とくに社長の進退問題を問われることはなく
新社長の就任に際しては
毎回バチカンで盛大にお祝いのイベントが開催されます。



神様。
それは
揺らがないブランドと言っていいと思います。








まあ、そうは言っても
ここは日本ですから
お金が動く生々しさという点では
キリスト教より、やはり仏教です。

カレーやラーメンが
日本で独自の進化を遂げて
もはや別の食べ物としてジャンルを確立したのと同じく
仏教も、創業者のシッダールタ王子が
思いもかけなかったであろう
ビジネスモデルとしての進化を遂げました。

主な業務としては
旅行代理店的なビジネス形態なんでしょうか。

先日、祖母が他界したので
久しぶりに葬儀というものに接しましたが
こう言ってはナンですが
なかなか、いい加減なものです。

要は、遺族は結構な船賃を払うわけですが
実際のところ、祖母がきちんと快適に黄泉の国への旅を過ごせたのかどうか
僕たちには知るすべもありません。

どうやら、この旅路には
戒名という名の切符のようなものを券売機で買って
坊さんの発車アナウンスのような経文を合図に
黄泉の国へ旅立つということのようですが
実際のところ
無事にあの世に着いたという
祖母からのメールもスカイプも来ないので
本当に着いてるのかどうか、よくわかりません。


夏休みの頃になると
そんな祖母やそのまた祖母だったり祖父だったり
みんなが一時帰国するために
チケットの手配や乗り物の手配
宿の手配や送迎などで
シッダールタトラベルは繁盛期を迎えるようですが
高速道路上では家族連れの
プリウスやアルファードやらが渋滞しているのを見ますが
棒の刺さったナスビとかキュウリが
疾走している姿を見かけたことは無いので
本当に祖先たちが来たり帰ったりしてるのかどうか
ボクは子供のころから疑問視していました。



まあ、でも。
長年、培ってきた信用というのは
たいしたもので
昨今では、「僧職系男子」なんていうコトバもあったりして
とにかく、坊様というのは、ちょっと揺ぎ無いブランドだそうです。


ボクの交友関係では、N数は1ですが
たしかに、お坊様というのは
なにかと美味しい商売のようです。

ええ、もちろん
厳しい修行の果てに
その境地に至ったということは
重々承知しているつもりです。

先日も、かのお坊様は
タイに「修行」に出かけていらしたようで
現地から何枚か、写真を送っていただきました。

荒ぶる猛虎を
まるで猫のようにひれ伏させる修行や

美女の運転するバイクの後部座席で
煩悩と戦う修行

など様々な荒行をなさっていたようで
精進に余念のないその姿勢にこころ打たれました。





「タイに修行に赴く高僧」

なんとも響きの良いブランドだこと。



帰路、飛行機の乗り換えの空港で
御坊が説法を説いた(ナンパしたともいう)乙女は
現役の女子大生で
なんたることか、ボクの後輩にあたるとのこと。
世事に疎い芸大生のことですから
コロっと転がされてしまったのでしょう。
御坊のナイスなルックスと話術は認めるとしても
やはり
シッダールタグループの威光を感じずにはいられません。


最強ブランド、て、ヤツだ……



ちくしょう。




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